EOS30D発表

キヤノンから本日、EOS20Dの後継にあたる30Dが発表された。3月中旬の発売だという。この時期に20Dの後継が出ることは去年から言われていたが、発表されたスペック等を見るとデジタル一眼レフの今後を考える上で興味深い(ってそんなこと考える必要はあまりないわけだが)。画素数は20Dと同じ820万画素。液晶モニターが2.5インチに大型化。起動時間が0.05秒高速化。そのほか5Dで採用されたピクチャースタイルの採用など、高画質化はそれほどではないが使い勝手を磨いてきたという印象。ネットではこのスペックがやや期待はずれという見方が多いようだが、実用上はかなり使いやすさが上がって、製品のレベルとしては高いのではないかと勝手に予想している。高画素化についてはあまり上げると5Dなどとの棲み分けが問題になるし、実際、フラッグシップ機も含めた高級機も今後の大幅な高画素化は難しいのではないだろうか。つまり高画素化競争は今後も続くだろうが、そろそろペースが落ちてきて、使い勝手や本当の意味での画質向上、暗部撮影の強化などにメーカーの開発の主軸が置かれるような気がする。PCの処理能力の頭打ちもあり、高画素化はデータが膨らむ一方だからだ。
ということで、今のところ評判がもう一つの30Dだが、実際発売されれば、かなり高評価を獲得しそれなりに売れてくるのではないだろうか。日本経団連の会長を出す会社にまで成長したキヤノンがそうそうへたな商品を出してくるとは思えない。今回は次の大きな飛躍へ向けて「堅実に稼げる」商品と見た。